銀河群と銀河団について
「銀河群とは」
銀河群は互いに重力で引かれあった銀河の集団であり、銀河の集団の中では最も規模の小さなものです。典型的な銀河群に含まれる銀河はせいぜい50個程度で、銀河群の直径は約2Mpc程度(1Mpc = 326万光年)である。銀河群の質量はおよそ10^13太陽質量である。銀河群内で個々の銀河は約150km/sの速度で運動している。
我々の銀河系(天の川銀河)が属している銀河群は局部銀河群と呼ばれ、40個以上の銀河が含まれている。
局部銀河群に最も近い距離にある銀河群のひとつにちょうこくしつ座銀河群 (Sculptor Group) やIC 342/マフェイ銀河群 (IC 342/Maffei Group) があり、700万〜1000万光年ほど離れている。その他、近隣にはおおぐま座のM81銀河群 (M81 Group)、M101銀河群 (M101 Group)、りょうけん座のM51銀河群 (M51 Group)、ケンタウルス座A/M83銀河群 (Centaurus A/M83 Group) くじら座I銀河群などがある。
M51 Group from wiki

M81 Group from wiki

M101 Group from wiki

「銀河団とは」
一方、銀河団は数百から数千個の銀河が直径1,000万光年ほどの範囲に集まっている、銀河群より大きな集団です。おとめ座銀河団(Virgo cluster)、かみのけ座銀河団(Coma Cluster)などがよく知られています。そのうち、私たちに最も近いおとめ座銀河団は、距離約5,900万光年の位置にあり、約2,000個の銀河をメンバーとして含んでいます。かみのけ座銀河団は、距離約3億2,000万光年の位置にあり、1,000個以上の銀河が含まれています。この他にも、うみへび座銀河団(Hydra Cluster)、ヘルクレス座銀河団などがよく知られています。
おとめ座銀河団の写真(M86付近)Virgo cluster from wiki

かみのけ座銀河団の光学画像 Coma Cluster from NASA

うみへび座銀河団 Hydra Cluster from AAO

じょうぎ座銀河団 Norma Cluster from wiki

銀河団を構成する銀河たちの間にある空間には可視光では何も見えません。ところが、X線で観測すると銀河団全体を包みこむように、非常に希薄で約1億度もの高温の電離ガスで満たされていることが分かりました。この電離ガスは、希薄でも体積が大きいため膨大な質量を持ち、銀河の質量の合計の10倍に達するものもあります。しかし銀河団の内部で秒速約1,000kmで運動している銀河たちを重力でつかまえておくためにはこれだけでの質量では足りず、さらに10倍以上におよぶダークマターが存在しなければならないと考えられています。
「おとめ座超銀河団(Virgo Supercluster)とは」
おとめ座銀河団(おとめざぎんがだん、Virgo cluster)はより大きな局部超銀河団の中核部分をなしている。
この大きな局部超銀河団を、おとめ座超銀河団(おとめざちょうぎんがだん、Virgo Supercluster)と呼ぶ。
我々の銀河系が属する局部銀河群は、このおとめ座超銀河団のメンバーである。
超銀河座標によるおとめ座超銀河団の図 from wiki 10 million ly = 1000万光年

「その他おとめ座超銀河団近傍の超銀河団」
うみへび座・ケンタウルス座超銀河団(Hydra-Centaurus Supercluster ) - Wikipedia

ペルセウス座・うお座超銀河団(Perseus-Pisces Supercluster) - Wikipedia

シャプレー超銀河団(Shapley Supercluster)
画像無し
「近傍宇宙の大規模構造マップ(超銀河座標)-from Wikipedia - 」

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