
再発小細胞肺癌におけるWeeklyパクリタキセル投与に関する文献。
2002年とかなり古い。
肺がん学会での口頭発表だろうか、要旨しか見あたらなかった。
80mg/m^2を週1回、6週続けて2週休みで1クール。
対象患者は再発小細胞肺がん22名、内 Sensitive14名、Refractory8名、平均年齢66歳。
Grade3/4の白血球減少と好中球減少がそれぞれ50%、63.7%に認められた。
抗腫瘍効果(PR)は22.7%でSensitiveとRefractoryに差は見られない。

Anticancer Research 2006年 January-February号
↓フルペーパーはこちら。
http://ar.iiarjournals.org/content/26/1B/777.full.pdf+html静岡がんセンターの論文。
試験内容は上のとよく似ているし、結果もよく似ている。
Weeklyパクリタキセル投与で投与量、サイクルも上と同じ。
対象患者は再発小細胞肺がん21名、平均年齢66歳、内 Sensitive11名、Refractory10名。
Grade3/4の白血球減少と好中球減少がそれぞれ47.5%、64%に認められた。
抗腫瘍効果(PR)は21名中5名で、SensitiveとRefractoryに差は見られない。

再発小細胞肺癌に対するカルボプラチン+パクリタキセル併用療法に関する資料。
肺がん学会2005年のアブストラクト。
発表者は都立駒込病院。
海外では小細胞肺癌に対するカルボプラチン+パクリタキセルレジメンの有効性の報告がある。
国内では集約的な報告は未だ無いので、同病院でこれまでこのレジメンで治療した患者のデータをまとめてみたとのこと。
対象患者は平均年齢71歳、2nd-line患者14人、3rd-line患者3人、4th-line患者1人。
奏効率は18人中10人で55.6%。SensitiveとRefractoryに差は見られない。
毒性は許容範囲であった。
ということで先の2例のWeeklyパクリタキセル単剤よりかなり良い成績で、なおかつ毒性も許容範囲だったと報告している。併用法と言うだけで詳しいレジメンが分からないのだが、普通に肺がんに適応されているレジメンであろうか??
ということで以下にカルボプラチン+パクリタキセル併用法のレジメンについて調べてみた。

↑は小生の通っている医療センターの患者説明用のレジメン。
1クール2週間で、最初の1日目にカルボプラチンとパクリタキセルを投与して13日休薬。15日目に2クール目開始。
一度にドーンと入れるので副作用がきつそうだ。前投薬に色々使っている。

沢井製薬が運営する医療関係者向けがん情報サイトです。非小細胞肺がん:CBDCA+PTX療法の内容を分かりやすくご紹介しており、薬剤費(薬価)を自動で算出することができます。
↑だそうです。ジェネリック作ってるんですな。
AUC6はカルボプラチンの投薬量を表している。標準量である。
パクリタキセルはA法。
通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回210mg/m2(体表面積)を3時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00051817三週間サイクルで1日目にカルボプラチンとパクリタキセルを投与して21日休薬。22日目に2クール開始。
これもかなりきつそうだ。
http://med.sawai.co.jp/oncology/resume/d_cbdcaptx.html↑を参照して欲しいのだが、相当な骨髄抑制、特に好中球減少を来す。
ちょっと勘弁して欲しい。

カルボプラチンは投薬量AUC=5で標準より少し少なめ。
パクリタキセルはweekly法で、B法またはC法の使い方だ(どっちかというと量、サイクル的にC法に近い)。
B法 通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回100mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を6週連続し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
C法 通常、成人にはパクリタキセルとして、1日1回80mg/m2(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00051817レジメンは4週で1クールになっており、1週目は初日にカルボプラチンとパクリタキセルを投与、2週目は8日目にパクリタキセルを投与、3週目は15日目にパクリタキセルを投与、4週目は休み。
ということで小生が考えていた姑息法にかなり近いレジメンだ。
実はこのレジメン、ネットでたまたま見つけたんだけど、小生の通っている医療センターの肺がん用レジメンなのだ。
なんとかこのレジメンの線で、減量、サイクル修正でネゴシエートしてみたいものだ。
とりあえずこんなとこで、
あ〜疲れた。
お風呂はいって、勝沼ワイン飲んで、歯を磨いて寝るのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=1Px6JU5fLJ0Chopin Nocturne Op.48-2 Vladimir Ashkenazy
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posted by SR400 at 19:40|
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