2013年11月19日

抗がん剤(従来の抗がん剤)の副作用およびその強さ

従来の抗がん剤とは細胞障害性抗ガン薬あるいは化学療法薬と呼ばれる抗がん剤を指す。

今回の記事では、一般的な抗がん剤の副作用について概要を記述する。それぞれの副作用詳細や個々の抗がん剤副作用については、時間があれば(生きていれば)アップするつもりだ。

1.なぜ副作用が起こるのか?
1)抗がん剤はDNA分裂を阻害する=細胞分裂を阻害するので、悪性腫瘍のみならず細胞分裂活動の活発な骨髄、毛根、口内粘膜にもダメージを与える。
2)基本的に抗がん剤は人体に対し毒性を持つ。そして悪性腫瘍に対して効果を上げるためには、量的に人体に副作用を及ぼす程度に投与しなければならないとされている。

1)に起因する副作用
骨髄抑制、脱毛、口内炎
2)に起因する副作用
悪心・嘔吐、だるさ・倦怠感、腎障害、肝障害、過敏症

これらの副作用は発現時間依存性があり、投与後直ちに発現する副作用〜日数が経ってから発現する副作用がある。また継続的に抗がん剤を投与する場合は、蓄積によって副作用が継続的になる場合もある。

「副作用発現時期と副作用の種類」
投与日
アレルギー反応,吐き気,おう吐,血管痛,発熱,血圧低下

投与後2〜7日
だるさ,食欲不振,吐き気,おう吐,下痢

投与後1週間〜2週間
口内炎,下痢,食欲不振,胃もたれ,貧血,白血球減少,血小板減少

投与後2週間〜4週間
脱毛,皮膚の角化,しみ,手足のしびれ,膀胱炎

投与後2月〜6月
肺線維症、心不全

投与後4年〜7年
二次発ガン

副作用を軽減するためにいろいろな予防措置や事後措置が行われるが、それについては今回は詳細は割愛する。詳細は近日中にアップするつもりだ。

2.主な副作用
1)骨髄抑制
骨髄での造血機能が抑制され、その結果 白血球、血小板、赤血球が減少する。
赤血球の寿命は120日、血小板の寿命は10日、白血球は色々種類があるが、もっとも寿命の短い好中球は1日足らずである。

白血球が1000以下になれば、細菌やウィルスに感染し易くなる。
白血球を増やす薬剤としてG−CSFがある。
赤血球(ヘモグロビン)が8万以下になれば貧血となる。
血小板が3万以下になれば、血が止まりにくくなる。
赤血球や血小板は、必要に応じて輸血にて治療する。

2)吐き気・嘔吐・悪心
抗がん剤が消化管粘膜を刺激することによる吐き気、もしくは嘔吐中枢の刺激による吐き気がある。吐気は、毒物などを吐き出して身を守ろうとする動物に備わった正常な反応とされる。吐き気・嘔吐・悪心を抑止するために制吐剤が併用される。

3)だるさ・倦怠感
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:CRF)は出現頻度の高い症状である。要因と考えられているものには,抗がん剤投与によって引き起こされる,慢性疼痛,嘔気・嘔吐,下痢,食欲不振,貧血,感染,不眠,電解質失調、甲状腺異常ながあげられる。
重度な場合は日常生活に支障を来し、著しくQOLが低下してしまうことがある。

斯様にQOLに重大な影響を及ぼす 「だるさ・倦怠感」だが、治療に関する情報は極めて少ない。

小生の経験からは、
・抗がん剤の減量
・ステロイド系制吐剤使用
などがあげられる。

3.副作用の強さ
抗がん剤の副作用は強いものから弱いものまで、多種多様である。さらにその抗がん剤特有の副作用などもあるので、詳細は抗がん剤名で検索して調べてもらいたい。

また抗がん剤の副作用の強さは、投与量や患者の体力、年齢などによっても異なってくる。

4.副作用の強さ一覧

骨髄抑制 嘔気 脱毛の三つに着目分類したサイトを二つ紹介する。

1.http://www.gan-info.com/218.html

2.http://www.jbcs.gr.jp/people/GL2012/sanpuru_2012.pdf

また抗がん剤の種類による催吐性(吐き気・嘔吐の強さ)一覧を下に示す。

「注射抗がん薬の催吐性リスク分類」

日本癌治療学会分類

「高度(催吐性)リスク」
シスプラチン
シクロホスファミド(>1500 mg/u)
ダカルバジン
ドキソルビシン+シクロホスファミド(AC)
エピルビシン+シクロホスファミド(EC)


「中等度(催吐性)リスク」
インターロイキン2(>12〜15 million units/u)
ブスルファン(>4mg/day)
カルボプラチン
シクロホスファミド(≦1500 mg/u)
シタラビン(>200 mg/u)
アクチノマイシンD
ダウノルビシン
ドキソルビシン
エピルビシン
イダルビシン
イホスファミド
インターフェロンα(≧10000 units/u)
イリノテカン
メルファラン(≧50 mg/u)
メトトレキサート(250〜1000 mg/u)
オキサリプラチン(≧75 mg/u)
ネダプラチン
エノシタビン
テラルビシン
アムルビシン
亜ヒ酸
テモゾロミド

「軽度(催吐性)リスク」
インターロイキン2(≦12 million units/u)
シタラビン(100〜200 mg/u)
ドセタキセル
リポソーマルドキシルビシン
エトポシド
5-フルオロウラシル
ゲムシタビン
インターフェロンα(5000〜10000 million units/u)
メトトレキサート(50〜250 mg/u)
マイトマイシンC
ミトキサントロン
パクリタキセル
ペメトレキセド
トポテカン
ペントスタチン
ニムスチン
ラニムスチン

「最小度(催吐性)リスク」
L-アスパラギナーゼ
ベバシズマブ
ブレオマイシン
ボルテゾミブ
セツキシマブ
クラドリビン
シタラビン(<100 mg/u)
フルダラビン
ゲムツズマブオゾガマイシン
メトトレキサート(≦50 mg/u)
リツキシマブ
トラスツズマブ
ネララビン
ビンブラスチン
ビンクリスチン
ビノレルビン
ビンデシン
ペプロマイシン


「経口抗がん薬の催吐性リスク分類」

日本癌治療学会分類

「高度(催吐性)リスク」
プロカルバジン

「中等度(催吐性)リスク」
シクロホスファミド
エトポシド
テモゾロミド
イマチニブ
ビノレルビン

「軽度(催吐性)リスク」
カペシタビン
ニロチニブ
テガフール・ウラシル(UFT)
ドキシフルリジン
S-1
メルカプトプリン(6MP)
ソブゾキサン

「最小度(催吐性)リスク」
ダサチニブ
エルロチニブ
フルダラビン
ゲフィチニブ
ヒドロキシウレア
ラパチニブ
メルファラン
メトトレキサート
ソラフェニブ
スニチニブ
サリドマイド
トレチノイン(ATRA)
タミバロテン

以上
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/201008/100504.html
より引用


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posted by SR400 at 00:43| Comment(0) | 抗ガン剤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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